増加する大動脈の病気!治療の目安を知っておこう!

動脈硬化の進展とともに増える大動脈瘤

食生活の欧米化と高齢化社会により増加しているのが大動脈の病気でしょう。大動脈は直径2cmから3cmと身体の中ではもっとも太い血管で、心臓から全身に血液を送り出す大事な役目を果たしています。大動脈の一部がふくらんでこぶのようなものができるのが大動脈瘤です。大動脈瘤ができる原因は動脈硬化と外傷で、前者が原因によるものが増えており、ほかにも、弁膜症の影響や高血圧やリウマチなどの感染によっても起こります。破裂すると危険性が高いのは胸部や胸腹部にできた静脈瘤で、手術がもっも難しいのは胸腹部にまたがっている場合です。

治療するかどうかは瘤の大きさ

大動脈瘤は健康診断の時などに胸部X線写真や胸部CTを撮った時に見つかることが多いですが、こぶがどれほど大きくないのなら問題はありません。しかし、急激にふくらんで破裂すれば命取りになることもあるでしょう。治療するかどうかは静脈瘤の大きさを目安にしていて、大きければ破裂する危険性は高まり、胸部大動脈瘤の場合は年間破裂率は4cm以下はほぼゼロですが、4.4から4.9cmでやや上昇し、6cm以上では10から19パーセントまで上昇します。破裂すれば助かる確率は2割程度ですので、胸部の場合でも4.5から5.5cm以上になったらステントグラフト治療や外科手術を受けたほうがいいでしょう。

動脈瘤のサインがあることも

大動脈瘤がよい例ですが、大動脈の病気はこわいのは多くの場合、自覚症状がないことでしょう。そのため、それまでいたって健康だったのに大動脈瘤が突然破裂してしまう人も少なくありません。ただし、真性動脈瘤や仮性動脈瘤については血管が拡大した場所によっては症状が出る場合もあり、それに気づくことができれば命の危険にさらされることは少ないでしょう。大動脈瘤が首に近いうえのほうにある場合には、胸痛を感じたり、息苦しかったり、声がかすれたりする場合や、食べ物は飲み込みにくくなるなど食道がんや喉頭がんに近い症状がでることもあります。しかし自己診断は危険ですので内科あるいは循環器内科で検査を受けてみましょう。

心臓にある4つの弁のうち、左心室と左心房の間にある僧帽弁の機能が不十分になって起こる症状を「僧帽弁閉鎖不全症」といいます。